変分原理 ― 有効核電荷を振って,He の全エネルギーを探す

どんな試行関数で計算しても,エネルギーの期待値は真の基底状態より必ず上にきます. だから「下げたもの勝ち」——これが変分原理です. ①では He 型イオンの有効核電荷 Z′ を振って最小を探し(講義第 3 回), ②では水素原子で試行関数そのものを取り替えて,関数の「筋の良さ」を比べます(第 6 回).

エネルギーは講義の流儀に合わせて eV 表記,ε1s = −13.606 eV,長さは Bohr 半径 a0 単位です.